給湯器の症状について

給湯器の寿命は一般的に10年~15年程度といわれています。永年給湯器をお使いになっていると音がうるさくなったり、機器内部から水漏れが発生したり、臭いがしてくることもあります。このような症状が出てきたら交換のサインと思っても良いかと思います。

ここでは、給湯器・風呂釜に比較的よくある症状とガス給湯器の故障原因を大きく「お湯も水も出ない」「お湯にならない」「温度が安定しない」「煙が出たり、においがする」「異音がする」「その他」の6つに分類してご案内します。給湯器の水漏れ・異臭・騒音などのトラブルに現在悩まされている方は一度こちらをご覧になって下さい。
給湯器・風呂釜の寿命を延ばし永く使っていくためには、定期的なお手入れ・メンテナンスを行うことをお勧めします。

給湯器・湯沸かし器のよくある故障の症状

給湯器に関する様々な症状についてお答えします。
音・におい・水漏れ・サビ・・・

お湯も水も出ない

給湯器(ガス給湯器)、湯沸かし器(ガス瞬間湯沸かし器)からお湯・水が出ないといったトラブルがある方はこちらをご参照ください。

給湯器からお湯・水が出ないのは故障?対処方法を解説給湯器からお湯・水が出ないのは故障?対処方法を解説

1ヶ所のみ出ない場合。

水栓の不具合が考えられますので、水栓の交換もしくは修理が必要になるかと思います。
また、配管の不具合やバルブの故障、一部配管の凍結なども考えられます。

複数箇所のお湯または水が出ない場合。

原因としては、下記のようなことが考えられます。

  • ・断水している。
  • ・給水バルブが閉まっている。
  • ・給水配管が凍結している。
  • ・リモコンのスイッチが入っていない。

原因によって対処方法が変わってきます。給水配管が凍結している場合は、配管にお湯をかける等して、配管内の凍結が解消されれば、お湯が出てくるかと思います。

熱いお湯が出ない、またはお湯がぬるい(一部の水栓のみの場合)

水栓金具の不具合かと思われますので、水栓金具の修理もしくは交換が必要です。

熱いお湯が出ない、またはお湯がぬるい(すべての水栓で同様な場合)

何らかの給湯器の不具合かと思われますので、給湯器の修理もしくは交換が必要です。

お湯にならない

給湯器、湯沸かし器の電源が入らない、燃焼しない(燃焼ランプがつかない)、点火しない、水がぬるいまま、水がお湯にならないといったトラブルがある方はこちらをご参照ください。

お湯にならない。(普通に水は出る)*他のガス器具も使えない場合

原因としては、下記のようなことが考えられます。

  • ・ガスメーターが遮断している。 → ガスメーターの復帰操作を行ってください。
  • ・ガス栓が閉まっている。 → ガス栓を開いてください。
  • ・ガス切れ(プロパンガスの場合)。 → ガス会社にご連絡いただきガス容器の交換をしてください。
お湯にならない。(少量の水は出る)また、リモコンの燃焼ランプが点かない。

原因としては、下記のようなことが考えられます。

  • ・給水フィルターが詰まっている。 → フィルターの清掃。
  • ・給水バルブや給水栓が充分に開いていない。
  • ・水栓金具の不具合。 → 水栓金具の修理や交換が必要。
熱いお湯が出ない、またはお湯がぬるい(一部の水栓のみの場合)

水栓金具の不具合かと思われますので、水栓金具の修理もしくは交換が必要です。

熱いお湯が出ない、またはお湯がぬるい(すべての水栓で同様な場合)

何らかの給湯器の不具合かと思われますので、給湯器の修理もしくは交換が必要です。

温度が安定しない

給湯器の水の温度が熱すぎたり冷たくなったりと安定しないトラブルがある方はこちらをご参照ください。

温度が安定しない。(1ヶ所の水栓のみの場合)

水栓金具の不具合かと思われますので、水栓金具の修理もしくは交換が必要です。

温度が安定しない。(すべての水栓で同様な場合)

何らかの給湯器の不具合かと思われますので、給湯器の修理もしくは交換が必要です。なお、リンナイ製で「ゆらぎのシャワー機能」をお使いの場合は、温度が上がったり下がったりします(異常ではありません)。

設定温度の変更が出来ない。

優先切り替えの出来るリモコンの場合、操作しているリモコンが優先になっていない場合は、設定温度の変更が出来ません。また、2004年以前に製造された機種の場合、ふろ設定温度のお湯が出る機種もあります。

煙が出たり、においがする

給湯器、湯沸かし器から使用中に煙が出る、ガス臭い等の異臭が発生する、追い炊きの臭いが気になる、といったトラブルがある方はこちらをご参照ください。

黒煙が出ている。

不完全燃焼を起こしていますので、早急に修理か機器の交換が必要になります。また、熱効率も落ちています。そのままお使いになるのは危険ですのでご使用されないようにしてください。

排気口や排気トップから白煙が出ている。

冬に吐く息が白いように、排気ガスの中の水蒸気が白く見えます。恐らく異常では無いかと思いますが、状況によっては点検をした方が良いかもしれません。

給湯器を設置して間もないのに臭いがする場合。

給湯器の組み立て時に使用する機械油が、燃焼時に混ざって異臭を発生させる場合があります。(異常ではありません。)

酸っぱいにおいがする。また、排気口に顔を近づけると目がチカチカする

給湯器の不具合が考えられます。早急に修理か機器の交換が必要になります。そのままお使いになるのは危険ですのでご使用しないようにしてください。

ガスくさい。

プロパンガス(LPガス)をご使用の場合、ガスの残量が少なくなっている際ににおい成分が臭って、ガスくさくなる場合があります。この場合は異常ではありませんが、ご心配な場合は、ガス供給会社にご連絡ください。また、機器との接続部や、機器内でガス漏洩している可能性もありますので、念のため点検をしてください。

異音がする

給湯器、湯沸かし器からモーター音、騒音等の異音がすという状態の方はこちらをご参照ください。

ホラ貝のような音、ピーという笛のような音がする。

空気とガスのバランスが崩れている場合や、ファンモーターという部品の不具合が考えられますので、修理もしくは機器の交換が必要になります。

運転を中止しても、しばらくの間、ファンの回転音(ブーン)がする。
また、運転スイッチを入切したり、給湯栓を開閉した後、しばらくするとモーターが動く音(クックックー)がする。

再使用時の点火をより早くするため、また、再使用時にお湯の温度を早く安定させるために機器が作動していますので、異常ではありません。通常、3~5分程度で止まります。

ポンプの回転音(ウーン)がする。

追焚操作終了後、お湯を混ぜるためにポンプがしばらく作動することがあります。また、ふろ予約時、予約時刻の前に残り湯のチェックのためにポンプが作動します。また、気温が下がると、凍結予防のためにポンプが作動します。いずれも異常ではありません。

壁伝いに振動音がする。

給湯器の振動が壁に伝わっているものと思われます。この症状を軽減するためには、防振金具の使用やパッキンの設置等の方法があります。

風呂釜などで釜鳴り(ボコンボコン音)がする。

循環パイプの勾配が不適切な場合にこのような音がする場合があります。

配管から(キーン)という共鳴音がする。また、水栓金具を締めた時に配管内でキーンやゴーンといった共鳴音がする。

ウォーターハンマー現象が起きているものと思われます。チャッキ弁等の配管内の圧力を低減する装置を組み入れることによって、症状が緩和される場合があります。

ジュージュー音がする(蒸発音)
*屋外設置用の追焚専用風呂釜にこの現象が現れる場合があります。

燃焼ガスには水分を含んでおり、この水分が冷たい水の入った熱交換器に触れて結露水が発生し、この結露水が炎により高温になっている遮熱板に落下した時に蒸発音が出ます。(異常ではありません。)

ピー・ピヨピヨという音がする。

電源が入っている状態であれば、かすかにピー・ピヨピヨといった音がしますので、異常ではありません。

点火する時に、変な音が聞こえた後ボンと小さな爆発音が頻繁に起き、部屋がガス臭い状態になる。

お使いの給湯器が不完全燃焼を起こした際にみられる現象の可能性があります。ガス漏れの可能性もありますので修理もしくは機器の交換が必要になります。

その他

上記以外の症状、給湯器が水漏れを起こす、お風呂の追い焚きが出来ない(火がつかない)、自動湯はりがうまく作動しない等のトラブルがある方はこちらをご参照ください。

台所でお湯を出すと、浴槽の循環金具からお湯(水)が出てくることがある。

給湯でお湯を使用すると、機器内の水が膨張して過圧防止安全装置がはたらくために起きる現象で、異常ではありません。お湯を使用すると、機器内にたまっている水が熱で膨張して、追焚配管内に残っている水が押し出されてこのような現象が起きます。

自動湯はり中に途中で止まる。

自動湯はり機能付の機器は、浴槽内にお湯が残っているかどうかを確認してから、お湯はりをします。そのため、最初に少しお湯を出して浴槽内にお湯があるかどうかを確認してから、お湯はりを始めますので、途中で止まるのは故障ではありません。また、自動湯はり中に台所や洗面所などの他の水栓でお湯を使った場合は、湯はり運転を一時中断します。お湯を使うのをやめると湯はり運転が再開します。

お湯が白く濁る。

白く濁るのは、お湯の中に小さな気泡(空気)が混じっているからです。水に溶けている空気が加熱され圧力が上がり、水栓出口で急に減圧されることにより、元の気体に戻り、細かい泡状となり白濁状態に見えます。体に対しては問題はありません。

青い水やお湯が出る。

お湯に銅イオンが溶解して排出されることが原因かと思われます。健康に害はありませんが、症状がひどいようであれば、水道業者にご相談ください。なお、浴槽や洗面台に着色した場合は、まめに洗剤とスポンジで清掃するようにしてください。 なお、浴槽のお湯が青く見える場合、浴槽の色彩と光線の反射で、特にアイボリー系の浴槽は視覚的に青く見えることがあります。

追焚をしても設定温度にならない。(ふろの上下で温度差がある場合)

原因としては、循環金具のフィルターがつまっていることが考えられます。フィルターを清掃することによって、解消されるかと思います。

追焚をしても設定温度にならない。(いつもより早く湧き上がる場合)

循環金具のフィルターがはまっていないことが考えられます。正しくフィルターを取り付けてください。

追焚をしても設定温度にならない。(循環金具のフィルターが詰まっていない場合)

旧型の循環金具の可能性があります。以前に採用されておりました循環金具は、現在の循環金具に比べて内部抵抗が大きい場合があり、うまくお湯が攪拌されず、設定温度まで沸き上がらない温度調節不良の不具合が起こる可能性があります。この場合は、循環金具を交換すれば解消するかと思います。なお、循環金具の交換が出来ない場合は、追焚をしている最中にお湯を攪拌すれば解消されるかと思います。また、給湯器内部のポンプ等の部品の不具合も考えられます。

自動湯はりをする際に設定した湯量にならない。

フルオートタイプの機器の場合は、機器に記憶されている水位に異常がある場合があります。この場合は、一度水位をリセットしてみてください。それでも解消されない場合は、機器の不具合が考えられますので、機器の修理もしくは交換が必要になります。
オートタイプの機器の場合は、若干バラツキが出ます。特に残り湯がある状態で自動湯はりをしますと、設定湯量より多くお湯はりされます。

白や黒の湯垢が良く出る。

硫黄を含む入浴剤の使用、または入浴剤の成分によっては、追焚中に黒く変色するものがあり、湯垢として循環口より排出される場合があります。入浴剤のご使用をやめてください。

排気口のまわりが錆びる。

給湯器の排気には水分が含まれますので、排気口の周囲は錆びやすくなります。なお、エコジョーズタイプの機器は、商品の性質上、排気温度が低いため排気が上に上昇しづらく滞留しやすいという特性があります。 そのため、排気口近くに金属製の扉や壁、フェンスなどがある場合は、変色やサビを防ぐために排気方向を変更する部材を設置した方が良い場合があります。

給湯器の中から水漏れしている。

機器内部の缶体もしくは配管接続部からの水漏れが考えられます。機器の修理もしくは交換が必要になります。

おふろを使用していないのに浴槽の風呂循環アダプターからお湯が出る。

お湯を使うと機器内があたためられて、配管に残っている水が風呂循環アダプターから出ることがあります。その場合は故障ではありません。凍結防止のためにふろ用の循環ポンプが運転した場合に、ふろ給湯機器本体内の残水が吐出されます。 (自動ふろ配管クリーン機能付きの給湯機器の場合)自動ふろ配管クリーンがはたらくと、循環アダプターからお湯が出てきますのでその場合は故障ではありません。

以前よりシャワーの水圧が弱い・水の出が悪い。

台所や浴槽の水圧は特に弱くなっていないのでしたら、シャワーに内蔵されておりますストレーナーに水垢やゴミが詰まっている可能性がありますので一度お掃除してみて下さい。また給湯全体の湯量が少ないようであれば給湯器の給水側にあるストレーナを清掃してみてください。

上記のトラブルや上記にないことでお困りの方、マンションの給湯器設置場所によってどの機器が適しているのか、リンナイ(RINNAI)・ノーリツ(NORITZ)・パロマ(PALOMA)・パーパス(PURPOSE)等各メーカーごとの給湯器の取り付けや工事など、どんなご相談でもお受けしますのでお気軽にご連絡下さい。給湯器の修理・取り付け・交換・工事のご相談は湯ドクターまで。

給湯器の修理・交換について

各メーカー共に給湯器の設計上の標準使用期間は10年(業務用給湯器は3年程度)とされています。使用頻度や使用条件によって耐久年数は変わってきますが、設置から10年を超えてきますと交換を考えても良い時期になります。なお、給湯器の補修用性能部品のメーカー保有年数はガス給湯器の場合、製造打ち切り後7年。ガス風呂釜は6年とされています(BL認定品は10年)。10年程度使用した給湯器が故障して修理が出来たとしても、給湯器内部の部品の経年劣化によって、比較的早い時期に他の部品の不具合が発生して、再度修理が必要になる可能性が高くなってきますので、長い目で見ますと修理より交換の方がコストを抑えることが出来るかと思います。

修理が必要な給湯器の故障・不具合などの症状をまとめました。給湯器の寿命は一般的に10年~15年程度といわれています。永年給湯器をお使いになっていると音がうるさくなったり、機器内部から水漏れが発生したり、臭いがしてくることもあります。このような症状が出てきたら交換のサインと思っても良いかと思います。

ご注意ください!その工事は安全ですか?ガス機器の工事には資格が必要です!
給湯器販売工事会社満足度3冠達成!

お手続き・
保証等について

キャンペーン・
ピックアップ商品等

複数台まとめてお得に!

省エネ機器について

メーカーで選ぶ

  • Rinnai
  • NORITZ
  • Paloma
  • PURPOSE
  • Panasonic
  • CORONA
  • TOSHIBA
  • MITSUBISHI ELECTRIC
  • DAIKIN
  • 日立

給湯器を選ぶ参考に

給湯器のエラーコード
・症状について

施工事例・お客様の声

会社情報

その他