エコジョーズとは
「エコジョーズ」は、少ないガス消費量で効率よくお湯をつくる省エネ性の高い給湯器。従来型の給湯器と比較して高効率なため、ガスの消費量が少なくガス料金の節約にもつながり、環境やお財布ににやさしい給湯器です。
2000年6月にパーパス(高木産業)社が日本で初めてエコジョーズを発売してから20年以上が経過し、2019年12月には累計出荷台数が1,000万台を突破!今では給湯器のスタンダードになったとも言えます。
家庭で消費されるエネルギー量をご存じですか?
実は、約1/4が給湯に使われているのです。毎日使うお湯だからこそ、給湯器は省エネ性にこだわって選びたいもの。
エコジョーズは、お湯を使う時はもちろん、使っていない時の消費電力も抑えた、環境にもお財布にもやさしい給湯器です。
【参考】資源エネルギー庁「エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2013)」より
エコジョーズ=少ないガス量で効率よくお湯を沸かす省エネ性の高い給湯器
高効率
熱効率80%→95%へ
アップ!
今まで捨てられていた排気熱を再利用することで、従来では80%程度だった熱効率が95%に向上しました。
少ないガス使用量でたくさん沸かせる
節約
ガス使用量13%カット!
熱効率がアップすると、使うガスの量も少なく済みます。
200万世帯がエコジョーズを使うと1年間でタンカー1隻分の節約に!
環境性
CO2排出量13%削減
地球温暖化の一因となるCO2排出量を比べ大幅に削減します。
地球にやさしいガス給湯器です。
エコジョーズVSエコキュート比較
エコジョーズとエコキュートは見た目、仕組み共に全く異なります。
エコジョーズは潜熱回収型給湯器と呼ばれ、これまで無駄にしていた排熱を利用して、効率よくお湯を作る給湯器になります。瞬間湯沸かし式だから見た目もコンパクトで置き場所にも困りません。大きさはエコキュートの10分の1程度です。しかも、必要な時に必要なだけお湯を沸かせます。
エコキュートはガスではなく深夜電力を利用して、お湯を作ります。深夜の時間中に運転開始し、電気で貯湯タンクの中にお湯を貯めるタイプの給湯器になります。またヒートポンプユニットと貯湯タンクが必要なため、庭やベランダにある程度のスペースが必要になります。
- ヒートポンプユニット
- 空気から吸収した熱を深夜電力で圧縮して高温に。従って、外気温の低い冬は効率が下がります。
- 貯湯タンク
- 1日分のお湯を深夜に沸かして貯湯するので、大きなタンクが必要。
エコジョーズにはメリットが沢山!
お湯切れの心配もありません。
瞬間湯沸かし式のエコジョーズならお湯切れの心配なし。家族のライフスタイルに合わせて、いつでもパワフルな給湯可能。
エコジョーズならお湯切れの不安を解消。
タンクのお湯を使いきるとシャワーが水になってしまうなどといった、お湯切れの不安があります。また、エコキュートは貯湯式の機器になり、ガス給湯器は直圧式の機器になりますので、水圧にもよりますが、一般的にガス給湯器に比べてエコキュートはお湯の勢いが弱くなります。
3ケ所同時使用や、2Fでも
たっぷりのお湯を確保できるエコジョーズ。
エコジョーズなら2Fのシャワーや3ケ所同時使用もお手のもの。
減圧弁の設定が低いため2Fのお湯はり、シャワーなどに適さず、たっぷりのお湯が使えないことがあります。
エコキュートのお湯は
そのまま飲めないって知ってますか?
エコジョーズは瞬間湯沸かし式なので、いつでも清潔で安全なお湯を使うことができます。一度沸騰させた清潔なお湯なのでもちろん飲用もできます。
長時間の使用で水質が変わったり、タンクに水垢がたまったりする可能性があるので、原則的に沸騰させないと飲用できません。
エコジョーズなら、いつでも急な来客が来ても大丈夫!
突然息子夫婦が遊びに来てもエコジョーズなら安心。清潔なお湯を好きな時に好きなだけ使えるので、お湯切れの心配がありません。
2人家族の小タンクの場合、お湯を使いきるとシャワーの途中でお湯が足りなくなってしまうなんてことも…。
総合エネルギー効率は
エコジョーズの方が優れています。
*給湯効率1.9で比較した場合
エコジョーズの実働効率は約90%。エコジョーズは瞬間湯沸かし式だから、必要な時にたっぷりのお湯を沸かせて経済的です。(カタログ数値95%)
火力発電所からの電力は排熱・送電ロスがあるため、37%。エコキュートの年間給湯効率はカタログ数値上3.0以上とうたっていますが、実働率は約1.9程度のものもあり、総合エネルギー効率は約70%となるものもあります。(1.9×37%)
エコキュートのCOP・APFって何?
COPとは、消費電力あたりの加熱、冷却能力を表す数値で、値が大きいほどエネルギー効率が優れていることに。エコキュートのCOPは3.0以上といわれていますが、深夜に1日分のお湯を沸かし貯めておくので放熱ロスが大きくなります。さらに、いつも多めに沸かしがちなので、残り湯が多く、CO2ヒートポンプユニットへの入水温度が高いほど、ヒートポンプ効率が低くなる特性があります。冬場の寒い時期には霜取運転などのロスも生じるなど、残湯や放熱ロス分を除いた実数値はカタログ数値以下になります。また、最近では年間を通しての給湯効率を表す「APF」という数値を使用していますが、カタログ上では3.0以上の数値を記載しているものが多いものの、実数値は使用条件によって異なってくるので、1.9程度~3.5程度の数値になるようです。
瞬間式のエコジョーズなら放熱ロスもなし。
瞬間式だから必要な分だけお湯を作るのでムダがありません。
深夜に1日分のお湯を作るため、放熱ロスが多くなります。
エコジョーズもエコキュートもCO2排出量はほぼ同じ。
エコジョーズもエコキュートもお互い環境にやさしい商品。給湯時のCO2排出量は、ほぼ同等なんです。
自宅でCO2を発生しないので、環境にやさしいと思われがち。でも、実際は、発電所においてガス給湯器が排出するCO2と同じくらいのCO2を排出しているのです。
*電力中央研究所報告書 他 資料より
この画像を拡大するこれまで電力はベースになる電力を原子力発電等からまかない、上積み分は火力発電が中心となっていましたが、東日本大震災以降、原子力発電所が止まっている中、発電の多くを火力発電でまかなっており、発電ベースで考えるとオール電化住宅の方がはるかにCO2の排出量が多いというデータもあります。
エコジョーズなら省スペースでOK。
余った敷地に木を植えればCO2削減にも貢献!?
エコジョーズなら、省スペースで設置できますので、余った敷地に木を植えればCO2削減にも貢献!? 仮に13万台のエコキュート設置台数分をエコジョーズにすれば、そのスペースに約13万本分の木が植えられ、65万kgのCO2を吸収し、大気浄化に貢献。この吸収量は、21,000世帯が冷房温度を28℃に設定した際のCO2削減と同等に。サツキ(根本直径3cm)が吸収する二酸化炭素の量:5kg/年。冷房温度28℃設定:31kg/年
(環境省チームマイナス6%6つのアクション)
200V電力配線や基礎工事が必要で初期費用が高め。設置に約畳一畳分の面積が必要になるため、狭小地では設置できません。
トータルコストはエコジョーズ、
エコキュート共に10年目でも同等です。
エコジョーズとエコキュートのトータルコストを比較した場合、ほぼ変わりません。
エコキュートの方がランニングコスト(給湯の燃料代)は安いのですが、イニシャルコスト(設備代金)が圧倒的に高いのです。また、エコキュートはヒートポンプが故障した時に、買換えになるケースが多いようです。
エコジョーズ給湯暖房熱源機
(リモコン別)
合計¥420,000円(税別)
(定価。工事費は含みません。)
*[参考] リンナイ製 RUFH-E2403AW2-1(A)
エコキュート多機能タイプ
(リモコン別)
合計¥880,000円(税別)
(定価。工事費は含みません。)
*[参考] ナショナル製 HE-D37AYCS
まとめ
エコジョーズとエコキュートの機能比較。エコジョーズとエコキュートはお湯を作るということは同じですが、見た目、仕組み共に全く異なります。エコジョーズとエコキュートそれぞれの特徴や機能を比較してご紹介しております。
2001年4月にコロナ社が初めて発売したエコキュート、2000年6月にパーパス(高木産業)社が初めて発売したエコジョーズ。共に環境性能に優れた商品という点は同じですが、設置場所の環境やご使用形態によって暮らし方に合った機器を選びましょう。