給湯器の凍結によるトラブルについて
【目次】
寒波が来たり、急に寒い日になると配管が凍結してお湯が出なくなることがあります。
冬場、朝からお湯が出ない。リモコンの自動ボタンを押すと「エラー562」が表示されるといった場合は、配管の凍結などが考えられます。状況によって対処方法が異なりますので、下記をご参照ください。
下記を参考に、配管が凍結しているか、給湯器の内部が凍結しているかご確認ください。
□水の蛇口からは水が出るが、お湯の蛇口からは水も出ない。お湯の蛇口を開いて、水も出ない。
YES → 配管の凍結が考えられます 配管凍結の場合の対処方法へ
NO → 機器内部の凍結が考えられます。給湯器の修理が必要になるかと思われます。
配管が凍結した場合の対処方法
1.通常時の対応方法
外気温が上昇し、配管内部で凍結した部分が融ければ、また通常通りお湯が出るようになりますので、少し時間をおいて給湯器をご使用してみてください。
2.急いで融かしたい場合の対応方法
ドライヤー等で、機器と湯水の配管のつなぎ目の部分をしばらく加熱して様子をみてださい。
3.大至急 融かしたい場合の対応方法
機器と湯水の配管のつなぎ目にお湯をかけて加熱します。
※かけたお湯が翌日以降に再凍結してしまう可能性がありますので、あまりお勧めできません。
■手順
①リモコンの電源を切り、台所等の給湯栓を少し開いておく。
②給湯器の下(または横)にある給水元栓のまわりにタオルを巻き、人肌程度(30~40℃)のぬるま湯をゆっくりかける。
※熱湯をかけると、配管が損傷してしまう場合がありますので、熱湯はかけないようにお願いします。
③給水元栓が回るようになったら、家の中の給湯栓を閉める。
④タオルを外し、給水元栓のまわりについた水を乾いた布でふき取る。
【注意】下記の注意点を守らないと悪化することがあります。
※熱湯をかけると配管が破裂する恐れがあります。絶対に熱湯はかけないでください。
※機器の電源コード、プラグ、コンセントにお湯がかからないように注意してください。
※ガス栓と間違えないようにしてください。
※配管の保温材や配管に水が残ると、その水が原因で再び凍結する場合があります。
夜間はリモコンの電源を切った状態で、給湯栓(お湯の蛇口)から、割り箸の太さ程度の水を出しっぱなしにしておくようにしてください。
今後の対策
配管が凍結した翌日も寒い日が予想される場合は、就寝前にお湯の蛇口から、少量の水を出し続けることをお勧めします。
給湯器のリモコンの電源を切って、割り箸一本分の太さ程度の水を出し続けることにより、水を動かし凍結を予防します。
この水は浴そう等に溜めていただくと、翌日のお洗濯や入浴にご利用できます。
※寒冷地や、よく配管が凍結してしまう地域の場合、水道凍結防止用のヒーターを配管に巻きつける方法があります。サーモスタット付のヒーターの場合、外気温度が4℃以下を感知すると、自動的に電気ヒーターが作動し、配管を保温することができます。なお、気温が上昇すると電気ヒーターは停止します。
よくあるお問い合わせ
■配管凍結しているのに「水」は出るのはどうして?
凍結しているのは給湯器の配管です。水道の配管は地下から直接家の中の水道配管につながっているので外気にふれることはありません。
■配管凍結しているのに追いだきが出来るのはどうして?
給湯器には凍結防止ヒーターが内蔵されていて、給湯器のコンセントを抜かない限り、本体が凍結することはありません。また、追いだき配管も給湯器の凍結運転により凍結しません。ただし、自動湯はりは給水配管が凍結していれば水を出すことができないので作動しません。
■配管に保温材を巻いているのに、どうして凍結したの?
発砲スチロールにはわずかですが吸水性があり、経年で裏面のビニールが劣化し、保温性が低下します。また、劣化がなくても-4℃以下になりますと確実に凍結しますので、冷え込みの厳しい地域は、電気式配管凍結防止ヒーターの設置をお勧めします。
■配管に電気ヒーターを巻いているのに配管凍結するの?
電気ヒーターは劣化などで数年で壊れることがあり、ヒーターが設置されていても凍結してしまう場合があります。電気ヒーターが作動していると、配管が暖かいので自分で確認することができます。
■給湯器が凍結したらどうなるの?
機器内に水が残っている状態で給湯器のコンセントを抜いておくと、給湯器内部も凍結します。
冬の時期などで、しばらく給湯器を使わない場合は、水抜きをしないと凍結により給湯器が損傷しますのでご注意ください。