マンションの給湯器交換 流れと費用を解説
【目次】
マンションの場合、給湯器が設置されているのは玄関脇のパイプスペース(パイプシャフト)内、ベランダ、室内などがありますが、設置場所によって交換可能な給湯器が大きく変わってきます。特にパイプスペース内に給湯器が設置されている場合、パイプスペース内の寸法や排気バリエーション等によって、設置可能な給湯器が変わってきます。また、ベランダ設置においても窓や可燃物との離隔距離によって交換に適した給湯器が変わります。また、超高層のマンションでおおむね15階以上の階の場合は、超高層耐風仕様の給湯器の設置が望まれます。湯ドクターではマンションに合った適切な給湯器をご提案させていただきます。
マンションにおける給湯器交換の流れ
一般的に給湯器が設置されている場所は、玄関脇のパイプスペース(パイプシャフト)内もしくはベランダなどの共用部に設置されているものの個人所有のケースがほとんどです。また、分譲マンションの場合、区分所有者が給湯器の交換費用を負担しますが、賃貸マンションの場合は、オーナーが費用負担されるケースが多いです(契約内容によります)。
1.賃貸マンションの場合は大家さんに連絡
賃貸マンションにお住まいの場合は、まずは大家さんや不動産管理会社に連絡を取り、大家さんもしくは管理会社経由で給湯器の交換の依頼をするのが一般的です。
2.分譲マンションの場合は直接業者に依頼
自分が区分所有者になっている場合は、弊社「湯ドクター」のような給湯器交換の専門会社やガス供給会社に直接依頼します。特にマンションの場合、現在設置されている給湯器の種類によって設置可能な給湯器が変わってきますので、給湯器本体の型式を事前に把握しているとスムーズに話が進むでしょう。
3.管理組合、管理会社にも確認
マンションによっては、給湯器の色指定や給湯能力の号数アップ制限などがある場合もあります。また、工事前に管理組合への届出が必要な場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。湯ドクターでは国内の多くのマンション管理会社や管理組合と提携して工事を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
マンション給湯器の種類と選び方
マンション給湯器の設置場所を確認する
PS(パイプシャフト)設置
マンションのパイプシャフトに給湯器が設置されている場合、パイプシャフトの大きさや既存機器の排気方式に合わせて適切な給湯器を選定する必要があります。排気方式は主に「標準排気」「アルコーブ排気」「扉内前方排気」「上方排気」「後方排気」「FF式(強制給排気)」などの種類があります。特に「扉内前方排気」「上方排気」「後方排気」の場合は、気密を取って設置する必要がありますので、状況によっては扉内ケースの交換が必要になる場合があります。
ベランダ壁掛設置
ベランダに給湯器が設置されている場合、窓などの開口部との離隔距離や設置階数によっては強風の影響を考慮して給湯器を選定する必要があります。また、配管カバーや据置台などの部材が設置されていることも多くあります。
マンション給湯器の機能タイプを決める
給湯専用
給湯のみが出来る給湯器で追焚が出来ない給湯器になります。給湯専用機の場合は、自動湯はり機能が無いため蛇口を開いて浴槽にお湯をためる形になります。
ふろ給湯器
ふろ給湯器は追焚機能の付いた給湯器で、現在は「湯はり」~「保温」までリモコンのボタン一つで操作ができる「オートタイプ」「フルオートタイプ」の給湯器が主流になっています。
給湯暖房熱源機
給湯暖房熱源機は給湯機能、追焚機能の他に「浴室暖房乾燥機」や「床暖房」などの温水暖房機器にも接続できる給湯器になります。特に関西方面では高温水供給式の給湯暖房熱源機が設置されているケースもあります。
マンション給湯器を号数で考える
給湯器の号数は水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを示すものになりますが、家族構成や生活スタイルによって適切な号数の給湯器を選定します。一般的に一人暮らしの場合は16号、2~3人家族の場合は20号、4人家族以上の場合は24号の給湯器が適していると言われています。号数が高いほどお湯はりの時間も短くなりますので、お湯はりの時間を短縮させたい場合も号数アップをご検討されても良いでしょう。なお、ガスメーターの容量や配管の口径によっては、号数アップができない場合もありますので注意が必要です。また、最近では給湯暖房熱源機の場合、20号の機器は無くなってきていますので、現在20号の給湯暖房熱源機をご使用されている場合は、16号に号数ダウンするか24号に号数アップする必要があることがあります。
マンションのガス給湯器交換の費用相場
ふろ給湯器 (従来型) | ふろ給湯器 (エコジョーズ) | 給湯暖房熱源機 (従来型) | 給湯暖房熱源機 (エコジョーズ) | ||||||
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号数 | 給湯専用 | オート タイプ | フルオートタイプ | オート タイプ | フルオートタイプ | オート タイプ | フルオートタイプ | オート タイプ | フルオートタイプ |
16号 | 7万円~8万円 | 15万円~17万円 | 17万円~18万円 | 20万円~21万円 | 22万円~23万円 | 24万円~26万円 | 25万円~27万円 | 27万円~29万円 | 29万円~31万円 |
20号 | 8万円~11万円 | 16万円~18万円 | 18万円~19万円 | 21万円~22万円 | 23万円~24万円 | – | – | – | – |
24号 | 210万円~12万円 | 217万円~19万円 | 219万円~20万円 | 222万円~23万円 | 24万円~25万円 | 26万円~28万円 | 27万円~29万円 | 28万円~30万円 | 30万円~32万円 |
※上記金額はベランダ設置の場合の標準工事費、税込の金額になります。既存機器の設置状況によって別途部材が必要になり金額が変動することもありますので、あくまで目安としてご参照ください。
マンションの給湯器交換で注意するポイント
マンションの給湯器は専用部分の付随設備
給湯器はパイプシャフトやベランダなどの共有部分に設置されていますが、一般的に給湯器は居住者の個人所有になります。そのため、給湯器の維持・管理についてはマンションの区分所有者が行う必要があります。
給湯器本体の色えらびは慎重に
マンションによっては美観上等の理由により給湯器の色が定められている場合があります。給湯器を交換する場合は、管理組合等に色の指定があるかどうか事前に確認しておくと良いでしょう。湯ドクターでは特注色給湯器の対応も行っていますので、お気軽にご相談ください。なお、特注色にする場合は、納期に日数が掛かりますので日程的に余裕をもってご検討いただければと思います。
保証期間延長サービスを検討
湯ドクターでは製品の延長保証は、第三者機関の延長保証制度を利用しています。7年間の延長保証は、メーカーの延長保証制度を利用いたしますので、万が一の故障の際はメーカーに直接ご連絡いただいても同様に保証されます。なお、有償にはなりますが最長10年までの保証の設定も可能です。給湯器が故障した際に基板の交換や熱交換器の交換ともなりますと5万円以上の修理費用が掛かるケースもありますので、長期の延長保証を設定しておけば安心です。
まとめ
マンションの給湯器交換は、既存の給湯器の仕様によって交換に適した商品が大きく変わってきます。そのためお見積りを取る際は、現在設置されている給湯器本体の型式名を調べておくとスムーズに話が進むでしょう。また、マンションの場合、規約によって様々な制限があることもありますので、事前に管理組合等に確認しておくと良いでしょう。
湯ドクターでは、これまでの経験を元にお客様に合った最適な給湯器をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。